精子提供方法ごとの長所と短所|体外受精
体外受精
特徴
精子を病院に持ち込み、採取した卵子と体外で受精させて、医師が子宮内へ注入します。
費用(交通費含まず。定期検査等の積立費 約500円含まず。)
体外受精は排卵・採卵、胚移植でどの方法を選ぶかでも変わりますが約10~100万円とされております。(2016年時点)
成功率(20代の健康な方)
周期当たりの妊娠率は、30%強です。
外部ドナーで、体外受精による成功事例は最高で40代です。
性病リスク
性病リスクは、ないです。
その他の感染症リスク
その他の感染症リスクも、ないです。
温かみ
私は、先ほど述べたように、依頼なさる方とのやり取り自体に、温かみを感じています。
お医者さんも親身になってくださる方なら、安心ですね。
参考
独身者でも体外授精できる病院は、限られています。
通院のための時間を要します。人気のある病院では待ち時間が非常に長いと、依頼者なさった方からお聞きしました。
男女の産み分けは、技術的には可能ですが、禁止されています。
体外受精や顕微授精で性別の産み分けができる?
技術上は、100%とは言えないまでも、体外受精や顕微授精によって男女の産み分けができます。たとえばアメリカでは、「ファミリー・バランシング」(家族の中で男女の人数のバランスを取ること)を目的に、「着床前診断」を利用した産み分けを希望するカップルが多いとされています。
「着床前診断」は、体外受精や顕微授精において受精卵の段階で実施する検査のことです。多くは染色体や遺伝子に異常がないかどうかを調べるために行いますが、技術的には、男の子になる受精卵と女の子になる受精卵の選別も可能です。
男の子の場合は「XY染色体」、女の子なら「XX染色体」と、それぞれの性別になる受精卵が持つ染色体の組み合わせが異なります(※3)。この違いを着床前診断で特定して子宮に移植すれば、かなり高い確率で産み分けできるというわけです。
ただし、治療とは直接関係のない性別選択については賛否両論あり、認めている範囲も国によって異なります。日本産科婦人科学会は、着床前診断の本来の目的はスクリーニング(産み分け)ではなく、目的以外での解析や開示はしないとしており、国内で体外受精や顕微授精を行う際に、着床前診断を利用して性別の産み分けをすることは原則として禁止されています(※4,5)。
※4 株式会社メディックメディア『病気がみえる Vol.9 婦人科・乳腺外科 第3版』p.253
※5 日本産科婦人科学会「着床前診断」に関する見解
受精卵の段階で、着床前診断を受けられます。
「着床前スクリーニング」を知っていますか?
着床前スクリーニングは不妊症や習慣流産などでお悩みの方が新しい命を育むための技術です。体外受精の妊娠率を上昇させたり、流産を予防したりする事ができます。
そして、妊娠が成立する前に検査するわけですから、中絶の可能性を考える必要がないので、女性の心身への負担はずっと軽くなります。
参考)着床前診断ネットワーク
胚盤胞を凍結しておき、女性の都合の良いときに子宮へ戻すことができます。
受精卵は、2分割→4分割→8分割と分裂を続け、およそ5日目には「胚盤胞」と呼ばれる着床前の状態に至ります。従来は受精後2〜3日目の初期胚までの培養が技術的限界でしたが近年、培養液の開発により胚盤胞までの培養が可能となりました。
胚盤胞まで発育した良好胚を移植できるため、着床率が高いのが特徴です。移植数を少なく抑えることができるため、多胎妊娠の防止にもつながります。
採精直後の精液の質がやや悪くても、妊娠できます。
Q12.体外受精とはどんな治療ですか?
体外受精(あるいは次項の「顕微授精」)の大きな特徴として、精子と卵子を確実に受精させることができることがあります。確実に受精を起こさせることができれば、精子と卵子に妊孕性が残っている限り、ほとんどの場合それ以降受精卵が正しく育ち、妊娠が成立します。つまり、精子と卵子に力があれば、体外受精をすればほとんどの場合妊娠・出産が可能なのです。これに対して他のすべての不妊治療では、妊娠しない場合にそれが体内で受精が起こっていないからなのか、それとも精子や卵子の力が落ちているからからなのかがわかりません。もし後者も原因の一つだった場合、体外受精以外の不妊治療は妊娠する時期を遅らし、出産するチャンスをさらに減らしてしまう危険性があります。このため、精子あるいは卵子の妊孕性が低下していることが疑われる場合、精子や卵子の力が完全になくなって妊娠することができなくなる事を避けるため、場合によって他の不妊治療を早めに切り上げて体外受精に進むことがあります。