精液の質
世界保健機関の2010年 精液検査の基準値
世界保健機関 (WHO:World Health Organization)の、2010年 精液検査の基準値は、次の通りです。
提供する精液の評価
精液検査値など
私の精液検査値
私の精液検査値は、例えば、次の通りです。
- 精液量 5ml (大体、5~7mlです。お渡しするシリンジの目盛でご確認ください。)
- pH 8.0
- 精子濃度 約9500万/ml
- 総精子数 4億7500万 (=5ml×9500万/ml。7mlの時は、6億6500万です。)
- 運動率 約85%
- 正常形態率 約95%
機関ホームページに、証明画像が載せられています。
どれほどの価格が付く精子提供か
精子バンクがほぼ商業化していない日本で、無償ドナーがどれほどの価格が付けられる精子を提供しているかを、試算します。
- 欧米で、特に高品質とされている精液の価格 18万円/一つ。 (参考資料: 2018/8/1のNHK動画 35:30辺り。運動精子数 5,000万/ml。)
- 排卵1周期に使う凍結精子管の数 1つ以上。
なお、私の精液は上記の値を満たしています。
したがって、特に高品質とされる精液を海外から取り寄せた場合、おおよその試算でも、20万円弱 以上でしょう。
- これは、1周期ではなく1回受け取るだけの価格です。
- 実際に安産に至るまででしたら、100万円以上の価格となるでしょう。
- 100万円あったら、食事、教育、ひいては就職面で、より豊かな選択肢を子どもに用意できることでしょう。
改めて、経済面においても、お子さんを望む方の力になれるよう、無償での提供を続けようと決意しました。
妊娠検査薬の陽性反応
私からの精子提供では、ほとんどの周期で陽性反応、つまり妊娠したという表示が出ています。(2018年 時点)
- 具体的には、生理がいつもと違ったり遅れたりしたら妊娠の兆候です。
- したがって、市販の妊娠検査薬でチェックなさってください。
基本的に、私からの提供で意識することになるのは、次の部分です。
- その後に着床できるか。
- (以降は、病院で超音波による検査です)
- 妊娠5週ころで胎嚢が確認できるか。
- 妊娠8週前後で赤ちゃんと心拍が確認でき、正常妊娠で確定できるか。
- (その後に流産を予防できるか)
以上が済んだのち、ご自分が住んでいる市町村の窓口で、母子健康手帳と妊婦健診の健診票など、必要な書類を受け取ります。
そして、妊婦健診が始まります。
- この時期までには、分娩場所や妊婦健診を受ける場所を決めておきます。できれば同じ病院などがよいです。
- 職場ではなく、自宅から近い病院を選ぶといいです。
- なぜなら、夜中に何か起こっても安心ですから。また、分娩時期は職場ではなく自宅にいることが多いからです。
妊婦健診の目的は、ハイリスク妊娠の早期発見や赤ちゃんの異常のチェック、分娩時期の決定などです。定期的に受診することが、健やかな妊娠・出産への導きとなります。
(レディスクリニック院長の方)
「出産時のトラブルの多くは、定期的に妊婦健診を受けていない妊婦さんに起こるケースが多いのです。自分や子どもの命を救うだけでなく、さまざまな不安も解消できますから、必ず受診するようにしましょう」
参考資料) 妊娠確定から出産まで!「妊婦健診」が実現する健やかな妊婦生活 | amuelle(アミュエル)
依頼なさった方からの体験談
ご依頼なさった方の体験談をご紹介します。
- なお、体験談のご紹介に際しては、必ず、許可をいただくようにしております。
- 具体的には、記事の下書きを依頼なさる方にお見せしたのち、必要に応じて修正や削除していただいております。頂いた画像ファイルなども、ダウンロードはせず、スクリーンショットで写すなどして、依頼なさる方の情報が全く残り得ない手順を踏んでおります。
- 私にとっては時間のかかる手順で、ご紹介できる体験談も少なくなります。
- しかし、依頼なさる方の安全と安心には、代えられないと考えております。
妊娠検査薬についてですが、CheckOneという商品のみで確認しております。
理由としては、蒸発線が出にくく時間帯も気にせず検査可能で、検査結果も残るということ。
クリアブルーやドゥーテストという商品も使ってみました。
しかし、蒸発線が出てしまうことやうまくできないことから、現在、確認はCheckOneのみでしています。
写真の補足です。
終了窓が目安のラインで、判定窓が反応結果になります。
ラインが出れば陽性の可能性ありで、色が濃い程妊娠の可能性があります。
(続く)
参考
正常精子の動画
正常形態率については、こちらを参考としてください。
正常形態率の基準値は、一定していません。専門書によって変わりうるものです。
(続く)
妊娠できる見込みの高い検査結果
精子ドナーをお探しの方は、次の引用文*3 を参考にして、妊娠できる見込みの高い検査結果のドナーをお選びください。
射精され膣に入った精子は、卵子と出会うために卵管をめざして子宮内を進んでいきます。
(中略)
かなり過酷な旅です。
一度に射精される精子の数は、2~3億個と言われていますが、女性の膣内は細菌やウイルスが侵入しないように酸性度の高い状態に保たれているので、酸から精子を守るアルカリ性の液体(精漿/せいしょう)に守られながらも精子の99%は子宮に到達する前に死滅。
妊娠できる限りある時間を、有効に活用なさってください。
精液の質とは別に、妊娠率を高める方法も、機関ホームページやメール相談等でお伝えしております。
(続く)
精子濃度よりも総精子数の方が重要
精液量が少ないドナーは、精子濃度が高く出ることになります。精子濃度よりも総精子数の方が重要です。
以下、引用です。*4
1日に作られる精子数は年齢とともに減少すると言われていますが、精液量も減るので精子濃度はあまり変わらないとされています。
たとえ運動精子が存在していても、その精子の機能が低下していると体外受精などによる受精率や妊娠率が低下する可能性があります。
また、男性も35歳を過ぎると不妊治療による出生率が下がるという報告もあります。女性の年齢や他の要因を除き、男性の加齢によって自然流産のリスクが上がるという症例研究も比較的多数報告されています。
引用元には、分かり易いグラフもあります。
(続く)